「焼くッチャ君」が毎日新聞夕刊に掲載されました

社のIoTハカリ+インハウスベーカリーソリューション「焼くッチャ君」の、クラウン製パン京町店様での実証実験の様子が、4月6日の毎日新聞夕刊(西部版)に掲載されました。

記事にあるとおり、実証実験中で「事業化を目指している」状態です。ただデータが取れるだけではなく、導入メリットをしっかり出して、次のステップに進んで行ければと考えております。

IoTで商機のがさずパンを補充「焼くッチャ君」 ベンチャーが実証実験

あらゆる機器をネットワークにつなぐIoT(モノのインターネット)の技術を使い、ベーカリーショップにパンを追加補充するタイミングなどをスマートフォンに発信するシステム「焼くッチャ君」を、ソフトウエア設計を手がけるベンチャー企業「ビビンコ」(北九州市小倉北区)が開発した。同区の老舗パン製造会社「クラウン製パン」の協力で実証実験を続けており、早期の事業化を目指している。

焼くッチャ君は、計量器とIoTを合体。パンを置くトレー下部に計量器を設置し、パンの総重量を1グラム単位で計測して、定刻にスマホなどに発信する。実証実験ではクラウン製パン京町店(小倉北区)で2種類のクロワッサンのトレーに各4基を設置。店長がスマホに送られるデータを参考にしてパン製造の指示を出す。

データを積み重ねると、何時ごろ最もパンが売れるか▽パンが売れるトレー上の位置はどこか▽パンをトレーに追加するタイミング▽追加のパンを焼くタイミング――などがわかる仕組みだ。誰がトレー上にパンを追加したかを入力すると、個別の店員の盛り方の癖、新人とベテランの盛り方の違いなどまで把握できるという。

パンを焼くには約3時間かかるため、ベーカリーショップにとっては追加補充のパンを焼くタイミングは重要。パンの製造場所と売り場が離れていると、売り場の状況が製造場所に伝わるまでに時間がかかるため、クラウン製パンでは「経験、勘でやっていた」(松岡寛樹・同社常務)。

焼くッチャ君は、北九州市が2017年度から始めた「『北九州でIoT』プロジェクト」に寄せられたアイデアの一つ。同プロジェクトはIoT関連の創業を支援し、採択したアイデアには、事業化や試作などまでを市が支援する。焼くッチャ君を事業化できれば、総菜店、ホテルのバイキングなど、他の業態にも対応していく方針だ。

実証実験開始から約1カ月が経過した3月、ビビンコの井上研一社長、岩崎光幸取締役、青野正道取締役が同店を訪れ、クラウン製パンの松岡常務にデータ蓄積状況を説明した。

井上社長は「何か荷物をトレー上に置いたのか、異常値が出た。こうしたものをどう処理していくのかなどが今後の課題」。松岡常務は「売り場から離れていても商品追加の指示が出せるようになるし、パンの作り過ぎなども減らすことができるので期待している」と話していた。

毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20190406/k00/00m/020/111000c