プロフェッショナル

20代の頃から考えてきたことの1つに「プロフェッショナルであること」というのがあります。仕事はプロフェッショナルとしてやりたい。それは、何かの分野を極めるという意味でのプロフェッショナルもありますし、仕事に取り組む姿勢としてのプロフェッショナルもあると思います。

40代になった今を考えてみると、20代の頃から思っていた姿になっているのか。たしかに、本を書かせてもらったり、人前で話をさせてもらったりしていますから、外見上はプロフェッショナルのように見えるかもしれません。たしかに、それでお金をもらっていたり、研修後のアンケートなどではそれなりの評価をいただいています。リピートオーダーもいただいています。それは本当にありがたいことであると同時に、私がそれなりの成果を残せた結果だと思います。

ただ、心根からプロフェッショナルとしての姿勢を貫けているかというと、心許ないと思っているのも事実です。それは、自分の分野が極められているのかという点でも、仕事に取り組む姿勢という点でも。

最近、20代~30代前半くらいの人たちに「井上さんの仕事のやり方に憧れる」ということを言ってもらうことがありました。自分で会社をやって、いくつかの仕事を並行で手掛け、時間をある程度自由に使えている…。そういうように見えているのだろうと思います。

それはたしかに間違ってはいないのだけど、その実態はなかなか楽じゃないよとも思ったりするんですけどね。ふつうにサラリーマンをやっている同世代が、ふつうに家族を持って、家を買ってという、人間としての成長をしている中で、こちらは結婚はできたけれど、頭の中も時間の使い方も仕事偏重。土日が休みみたいな感覚は一切無し。どちらが良いのかなという気もします。

それはさておき、その憧れや、評価を損なわないようなプロフェッショナルでいたい、いなければならないと思います。結局、仕事なんですが。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社VIVINKO 代表取締役/VIVINKOコンサルティング 代表
経済産業省推進資格ITコーディネータ/ITエンジニア

ITコーディネータとして、2016年からAIを業務に組み込む活動を続けている。2018年に株式会社VIVINKOを地元・北九州市で創業し、2020年に東京からUターン。生成AIを利活用するためのクラウドサービス「Gen2Go」を開発し、北九州発!新商品創出事業の認定を受ける。北九州市ロボット・DX推進センターでDXコーディネータとして中小企業支援に携わるほか、一般社団法人IT経営コンサルティング九州(ITC九州)の理事も務める。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。