研究と勉強

放送大学大学院での勉強は毎日時間を見つけてやっていて、いま受講している2つの科目はそれぞれ第5回くらいまで進みました。

その1つである「研究のためのICT活用」は、いちおうICT活用というタイトルが入っているのですが、その実は大学院における研究とは何ぞや?を学ぶというものです。それは、前に書いた記事でも触れたように、まさに望んだ内容です。

この科目では、中間レポートとして、自分の研究分野についての先行研究レビューを行わなければなりません。

修士全科生で入学するには研究計画書の提出が前提なので、自分の研究分野というものがあると思うのですが、私の場合はまだ修士選科生として入学したばかりなので、それがなかったりします。ということは、この科目を受講するのはまだ早かったのか…。

こちらのブログにあるように、研究と勉強は違います。

研究会面接で、僕が必ず言う話がある。それは、「研究」と「勉強」の違いについての話だ。面接で、研究テーマをきいてみると、「~を勉強したい」と答える人が多くいる。こう答えるというのは、「研究」と「勉強」の違いがよくわかっていない証拠だ。研究テーマについて話しているのではなく、これから知りたいことを挙げているに過ぎない。

既知の領域を進んでいくことを「勉強」という。不勉強でビハインドだった自分が、授業や本、人の話などから知識を得て、いまどこがフロンティアなのかがわかるようになる。これが「勉強」をするということだ。 これに対し、「研究」というのは、まったく異なるアクティビティだ。研究とは、フロンティアからさらに一歩前へ進み、既知の領域を広げるということ。

大学院という場所は、研究の場所なんだということをひしひしと感じます。

私は何を研究するために大学院を志したのだろう。

「研究のためのICT活用」の中では、自分の研究課題(リサーチクエスチョン)を見つけるには、日々の生活に問題意識を持つことが重要だということを学びました。

私の今の仕事を振り返ると、そこには短期的な課題と長期的な課題があるように思います。短期的な課題は、具体的な問題があって、それをプログラムを作ったり、資料をまとめたり、説明して同意を得たり…という方法で解決しないといけない。まさに日々の仕事ですね。一方、長期的な課題は、このシステムやビジネスをどうしていこうかとか、もっとうまい方法を作り出した方が良いなとか。「7つの習慣」でいうところの第2領域にある事柄ですね。でも、こういう第2領域な課題は時間がないと言って先送りしたり、忘れてしまったりというのが往々にしてあるわけです。

できれば、そういう直接的な日々の仕事ではないけれど、きちんと解決することによって長期的に仕事に響いてくるようなことを研究できればなぁと思います。

再び同じブログからの引用となりますが…

荒削りでもいいので、自分なりの研究テーマの糸口をもっていてほしい。そして、自分をドライブする内発性をもっていてほしい。

そういうことなんだろうなと思います。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。