論理的に考えるにはフレームワークを知る必要がある

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Image from page 169 of “An outline of the necessary laws of thought; a treatise on pure and applied logic” (1853) / Internet Archive Book Images

私は社会人であると同時に、産業能率大学で経営を学ぶ学生でもあるので、この間は大学の授業を受けてきました。
内容は、ロジカルシンキング。前の職場でもロジカルシンキングの研修は受けたことがあるのですが、半日程度のものだったので、今回(全日3日間)はかなりみっちりやれたなと思っています。

また、講師の方がマーケティングが専門だったので、グループワークの題材も面白かったです。かなりマーケティング寄りで。(何の授業か分からないくらい・・・笑)

お互いが論理的に話せれば合意形成できる

授業の冒頭で言われたのは、「お互いが論理的に話せれば合意形成できる」ということでした。
多くの社会人(少なくとも私)の仕事は、他者と合意形成するということが大きな比重を占めますから、「合意形成できる」という言葉はとても心強いですね。
逆に言えば、相手が論理的じゃなかったら、ダメってことなんですけどね。。。

「考える」とは「分け」て「比べる」ことである

「分かる」とは「分ける」ことが出来た状態であり、「考える」とは「分けた」上で「比べる」ことである。
きちんと分けるためには、どういう基準で分けるかという「クライテリア」を決め、分けるための次元(抽象度)である「ディメンジョン」を揃える必要があります。

きちんと分けた上で、過去の事例等から得た知識と「比べる」ことが「考える」ということです。
まずは、「分ける」ことが重要なのです。

分ける=MECEにする

「分ける」上で重視するべきは、「モレなく、ダブリなく」分けるということです。この「モレなく、ダブリなく」をMECEと言います。ロジカルシンキングといえば、MECEというほど有名な言葉なので、ご存知の方も多いでしょう。

手っ取り早くMECEにするにはフレームワークを知る

では、どうすればMECEで分けることが出来るか。
単純な問題なら、自分の頭で考えてもそれなりの分け方が見つかるでしょうが、世の中の複雑な事象を相手にする場合は、本当にモレてないのか、ダブってないのかを確認し、その理解を他者と共有するのは困難です。

そこで活用したいのが、普遍的なフレームワークです。
今回の授業はマーケティング的な課題も多かったので、マーケティングの4P等が出てきたりしましたが、他にも色々あります。

  • マーケティングの4P:Product、Price、Place、Promotion
  • 3C:自社、お客様、競合相手
  • BSC(バランススコアカード):財務、お客様、業務プロセス、組織・人材と学習
  • SWOT:強み、弱み、機会、脅威
  • 5Force:売り手、競合、買い手、新規参入、代替品
  • PEST:政治、経済、社会、技術
  • 費用:固定費、変動費

フレームワークを使うことがすべてではないのですが、ヌケ・モレを防ぐには効果があるので、MECEにするには意味があります。

トップダウンアプローチとボトムアップアプローチ

多段的にMECEで分けていくトップダウンアプローチは、既に起きたことの原因分析には効果的です。
一つ一つの次元(ディメンジョン)がMECEになっているので、極力、恣意性を排除できます。

しかし、イノベーティブな解を求めていく必要がある場合、トップダウンアプローチが適しているかは疑問が残ります。
それよりは、現実の事象を集めて帰納的に解を求めていくようなボトムアップアプローチの方が適しているのではないでしょうか。

一方で、ボトムアップアプローチは事象の集め方や帰納による解の立て方に恣意性が入り込みますし、結論として正しいものなのか判断がつかないことがあります。
そこで、ボトムアップアプローチでの解は仮説として、その検証を行う必要があるのです。

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この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。