同じフレームワークでも使い方によって結果が全く変わること

昨日は、ITコーディネータの同期生(同じ研修を受け、同じタイミングで認定を受けた)の方が顧問を務める企業様で、ビジネスプラン作りのワークショップのお手伝いをしてきました。
このような機会を作っていただいた同期生の(人生の)大先輩、そしていきなり首を突っ込んできた私を受け入れてくださった企業様、ありがとうございます!

さて、このワークショップは半年がかりのもので、昨日は第1回。自社の事業ドメインの整理と、内部環境分析のためのビジネスエクセレンスモデルの作成を行いました。
やっぱり、大きな紙(私自身のお客様先で行っているワークショップでは大きな画用紙を貼り合わせましたが、今回はちゃんと模造紙!)に付箋紙を貼って、参加メンバー全員が顔を突き合わせて行います。
これは、私たちが受けた研修での伝統的な手法なんですかね。受講生たちはその伝統を受け継いでいます(笑)。

ビジネスエクセレンスモデルの使い方が違った!

ビジネスエクセレンスモデルは、自社のビジネス環境(内部環境)を9象限に分けて検討するためのフレームワークです。
昨日は参加メンバーを2チームに分けて、それぞれで検討したのですが、このビジネスエクセレンスモデルの結果に大きな違いが出ました。これは、参加メンバーの違いもあると思いますが、それより2人のITコーディネータのビジネスエクセレンスモデルの使い方の違いによるのではないかと思いました。

ビジネスエクセレンスモデルの成果は、最終的にSWOT分析の強みと弱みに整理されます。
私は、特に「強み」を意識して抽出するように参加メンバーに伝えました。もちろん「弱み」を取り上げることも行うのですが、強みを意識することで、新しいビジネスプランを考える際の参考になると考えたのです。
後で行う外部環境分析での機会と、強みを組み合わせて、ビジネスチャンスを見つけ出そうというわけですね。

一方、同期生が担当したチームのビジネスエクセレンスモデルでは、現在の自社の問題点が見やすくまとまっていました。
どのようなファシリテーションが行われたのかは見ることができなかったのですが、現在の自社の業務を整理する中で、様々な問題点(「弱み」)が発見されたのだろうと思います。
「ここを改善すれば、会社はもっと良くなる」と、参加メンバーの皆さんは感じたのではないでしょうか。

正解はない。だから、無限の可能性がある

ビジネスエクセレンスモデルの使い方として、どちらが正解とか、間違いということはないと思います。
ただ、何をゴールとするかという意識にズレがあったのではないかと感じました。

私は、ビジネスプランを作ろう、ビジネスチャンスを掴もうというゴールを意識していました。
しかし、同期生(かつ人生の大先輩)は、「中小企業は問題点を改善するだけで、会社としてぐっと良くなる」という哲学、そして実体験を持っていることを、反省会(というか飲み会)で私に教えてくれました。
だから、まずは問題点を見つけ出してもらおうというゴールが意識されていたのではないかと思うのです。

あらかじめゴールを意識合わせしておくべきだったという指摘もあるでしょう。
ただ、今回は第1回ということもあり、これで良かったのではないかと思っています。
同じ会社のメンバーで考えても、これだけの違いが出るのだということを感じてもらえたのですから。
昨日のワークショップが、企業様にとっても役に立つものと感じてもらえたと願うばかりです。

ITコーディネータとしての活動の奥深さ

昨日の経験は私にとって貴重な経験となりました。
それと同時に、もっと勉強しないといけない、もっと実践しないといけないと感じました。
ITコーディネータの眼前には、無限の学びが広がっていると感じます。知識としての学習も、そして経験も。それほど奥深い。
ITコーディネータとして、お客様に貢献するためには、学び続けるより他ないと思うのです。

このブログにしても、ITコーディネータとしての視座で書き始めたので、そんなにネタがあるのかな?と思っていたのですが、これはネタの宝庫かもしれないと今は感じています。
これからも頑張っていきます!

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この記事を書いた人

井上 研一

株式会社ビビンコ代表取締役、ITエンジニア/経済産業省推進資格ITコーディネータ。AI・IoTに強いITコーディネータとして活動。2018年、株式会社ビビンコを北九州市に創業。IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発などを行っている。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。