ZOTAC MAGNUS EN1070KにUbuntu 16.04 LTSをセットアップ

基本的にはディープラーニング用にZOTAC MAGNUS EN1070Kを購入しました。CPUにIntel Core i5-7500T(クアッドコア・2.7GHz ターボブースト時3.3GHz)、GPUにNVIDIA GeForce GTX 1070を搭載したゲーミングベアボーン。とにかく、このスペックにしては小さくて静かなのが特徴です。無保証ながらCPUは換装可能らしいというのも面白く、時にTensorFlowをガシガシ動かしつつ、それ以外の時はKVMのホストマシンとしてWindows 10とかも動かして、家の外からもつなげたりしたら良いかなと思って・・・。

ここに、メモリは最大の32GB、SSDはm2.2280の2TBのものを搭載しました。さらに、2.5インチのSSD/HDDも搭載可能なので、大きめのHDDを入れてクラウドストレージ代わり(ownCloudを入れる)にもなるのではないかと期待しています。

Ubuntu 16.04 LTSのインストールにハマる

意外とハマったのがUbuntu 16.04 LTSのインストール。どうやら、NVIDIAのGPUを積んでいるのが問題らしい。RemixのISOをダウンロードしてDVD-Rに焼き、起動したところ最初の起動画面は表示されてInstall Ubuntuを選択するところまではできるのですが、その後Ignoring BGRTのエラーが表示されて終わり・・・。

こちらの記事を参照して、Install Ubuntuでeを押下し、起動パラメータのquiet splushをnomodesetに書き換えれば、続きのインストール画面が開きます。

もう一つ注意したいのは、SSDのパーティション設定時に暗号化をするように設定すると、インストール完了後の再起動で暗号化を解除するパスフレーズが入力できなくなって、結局ダメということになりました。いちおう、暗号化しない設定でなら、インストール完了し、ちゃんとUbuntuのデスクトップが表示されました。

NVIDIAドライバのインストール

ただ、この状態だとVGAくらいの画面でしか表示されないので、こちらの記事を参照してNVIDIAドライバのインストールを行います。

このように、FullHDで表示されるようになりました。

CUDAをインストール

次はTensorFlowでGPUを使用するためにCUDAをインストールします。

こちらの記事を参照しました。

このように、nvidia-smiでGTX1070が表示されるようになりました。これで、TensorFlowをインストールする準備ができたはず。

続きはまた。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社VIVINKO 代表取締役
経済産業省推進資格ITコーディネータ/ITエンジニア

AI・IoTに強いITコーディネータとして活動していたところ、2017年に北九州市主催のビジネスコンテスト「北九州でIoT」に当時主催していたコミュニティで応募したアイディアが入選。2018年、株式会社ビビンコ(現VIVINKO)を北九州市に設立し、IoTソリューションの開発・導入や、画像認識モデルを活用したアプリの開発を行う。2024年、生成AIを業務に組み込むためのサービス「Gen2Go」を開発し、北九州発!新商品創出事業の認定を受ける。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。