iPad Pro + Magic KeyboardとレッツノートRZ

数年前、愛機といえばレッツノートRZだった。1㎏を下回る軽量、10インチの小型、Yシリーズのプロセッサながらそこそこのパフォーマンス、画面を回転させればいちおうタブレットとして使える。そして、なによりLTEを搭載している(モデルによるが、LTE非搭載のRZは買ったことがない)。

どこに行くときもRZを持ち歩いていたし、仕事にバリバリと使うメインマシンでもあった。だが、ある時から使わなくなった。iPhoneやApple Watchと組み合わせて使うならMacの方が良いし、開発の仕事に限定して考えると、やはりMacだろう(最近のWindowsは開発にも適してきているが)。一時期はSurface ProのLTEモデルを使っていたが、やはりMacに戻った。

RZに感じていた欠点はUSB-Cに対応していないことと、タブレットとして使えるといってもペンに対応していないことだ。一方、いま使っているMacBook Proはタブレットとしては使えないし、もちろんペンにも対応していない。そして、何よりLTEに対応していない。そうした用途はiPadに任せているからだ。私はiPadも長らく使っている。ある程度大きめの画面でLTEが使えるiPadは私の理想の一部を満たしたからだ。

結局のところ私のすべてのニーズを満たすデバイスは存在しない。だから、使い分けが必要になる。その時、複数のデバイスの壁を極力感じずに使い分けることができるかは重要だ。そう考えたとき、MacBook ProとiPad+Magic Keyboardの組み合わせは悪くない。

iPad+Folio Keyboardの組み合わせも悪くなかったが、Magic Keyboardになって満足度は非常に向上した。自宅にWindowsリモートデスクトップの環境があるので、そこにiPadで入れば、あたかもWindowsマシンを持ち歩いているように使える。

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社VIVINKO 代表取締役/VIVINKOコンサルティング 代表
経済産業省推進資格ITコーディネータ/ITエンジニア

ITコーディネータとして、2016年からAIを業務に組み込む活動を続けている。2018年に株式会社VIVINKOを地元・北九州市で創業し、2020年に東京からUターン。生成AIを利活用するためのクラウドサービス「Gen2Go」を開発し、北九州発!新商品創出事業の認定を受ける。北九州市ロボット・DX推進センターでDXコーディネータとして中小企業支援に携わるほか、一般社団法人IT経営コンサルティング九州(ITC九州)の理事も務める。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。