小倉日記

今年6回目の北九州出張に来ました。まだ6月のはじめですから、月1回のハイペースです。今回はビビンコでのお仕事はもちろん、それ以外のお仕事の予定も入っています。

特に明日は訪問先が3か所。今までは1つだけの用事で来ることが大半だったのですが、こうやって北九州での(仕事の)予定がいくつか入るというのは、ありがたいことです。地元・北九州を離れて上京したのが20歳の時ですが、今月にはとうとう40歳になります。

北九州に戻って来はじめたのはこの2~3年のことですが、独立して会社を作ったり、本を出したり、ITコーディネータになったり、IoTやAIに取り組んだり、講演や研修で登壇したりといった様々な活動が、今につながっていると感じます。

タクシーの運転手さんに言われたこと

ふと思い出したのは5~6年前に帰ってきたときのことです。実家に向かうタクシーの車中で、運転手さんに言われました。

「東京から帰ってきているんですか。いやーもう、こっち(北九州)は大変でね。こっちに帰ってきて、どうにかしてくださいよ・・・。」

実際の言葉はうろ覚えなのですが、こんな感じのことを言われたのです。若い客へのおべっかであることは分かっています。ただ、おべっかであってもそんなことを言われたことはなかったので、嬉しくなって、意気に感じて、なんとなく今まで覚えているのです。

定期的に帰ってこれる人になりたい

タクシーを降りた後に、何となくその言葉について考えていて思ったのは、定期的に帰ってこれる人にはなりたいなということでした。もともと、上京してからの10年で帰省したのは数えるほどという親不孝者であるのですが、それがもっと帰省しようという意味ではなくて、仕事で呼ばれて帰ってこれる人になろうと思ったわけです。

5~6年前というと、独立したてくらいの時で会社(法人成り)を作ろうかどうしようかと考えていたか、もう会社を作った後か、それくらいのはず。その時の仕事であった(今でもそうだけど)ITエンジニア、プログラマとしては、なかなかそういうチャンスもないでしょう。こちらの会社に転職する前提とかなら別として。

まぁ、自分の会社というのが現実的になっていたので、その仕事をこちらで請けようと思ったのか、当時考えていたITコーディネータになったら・・・と思ったのかは、今となっては定かではありません。

でも、いま、定期的に仕事で帰ってきているという事実はあるわけです。それで「(地元が)どうにかなったのか」というと、まだどうにもなっていないのですがね・・・。それは、これからの課題でしょう。

そんなことを考える、今回の出張です。(ただの日記)

この記事を書いた人

井上 研一

株式会社VIVINKO 代表取締役/VIVINKOコンサルティング 代表
経済産業省推進資格ITコーディネータ/ITエンジニア

ITコーディネータとして、2016年からAIを業務に組み込む活動を続けている。2018年に株式会社VIVINKOを地元・北九州市で創業し、2020年に東京からUターン。生成AIを利活用するためのクラウドサービス「Gen2Go」を開発し、北九州発!新商品創出事業の認定を受ける。北九州市ロボット・DX推進センターでDXコーディネータとして中小企業支援に携わるほか、一般社団法人IT経営コンサルティング九州(ITC九州)の理事も務める。近著に「使ってわかった AWSのAI」、「ワトソンで体感する人工知能」。日本全国でセミナー・研修講師としての登壇も多数。